ビンフック省の投資・事業環境

ベトナムは、世界経済への深い統合を進めている。ベトナムは、発効済みの14件の自由貿易協定（FTA）及び発効待ちの地域的な包括的経済連携(RCEP)協定などにより、世界やASEAN地域のサプライチェーンを再構築する過程において、戦略的な投資先となりつつある。ベトナム政府は、投資制度を積極的に改善し、投資環境を整備している。

今後、ベトナムは、品質、効率、技術、環境保護を主な評価基準として、国際投資を選択的に誘致し、外国人投資家と協力していくことに注力する。

ビンフック省は、地理的に有利な立地条件とともに、飛躍的な制度と政策により、同省の再設立（1997年）以来、投資誘致の面で国家の“輝ける投資先”となっている。2020年には、外国投資経済の比率が同省の2020年の実質GDP（国内総生産＝GRDP）の33％、非国家経済の比率が31％を占めた。

ビンフック省人民委員会は、ビンフック省党委員会の決議に基づき、同省の企業開発に対する多くの支援制度を発行した。例えば、質の高い人材の獲得・育成における企業への支援、二次投資家に対するインフラ賃貸支援、省内の投資奨励分野における直接投資プロジェクトの提案書類作成費用の支援などである。

ビンフック省は、アプリケーション・ソフトウェア 「3つのレベル（省、郡、村）の同期型ワンストップ・ショップ」を導入した国内初の省である。同省は、ベトナム各省・市競争力指数（PCI：Provincial Competitiveness Index）、行政改革指数（PAR Index）、越南省级公共行政和治理绩效指数（PAPI）において、国内で最も高い上位20省・市に常に入っている。

また、ビンフック省は“企業に寄り添う”というモットーを実施し、財産権を保護し、企業にとって最も有利な事業・投資環境を整備し、差別することなく、権利や事業の機会において法の下の平等を確保している。更に、同省は、行政改革を加速し、企業登録・企業設立手続き、ライセンス・免許調整、増資・減資、事業活動以外の関連手続きや書類などを100％オンラインで実施するため、情報技術を応用している。

その上、ビンフック省は、生産・事業活動の実施において、企業および投資家を定期的に支援し、企業や投資家の問題や合理的な要請事項をタイムリーに解決している。